不動産の査定|机上と訪問の違いと価格の出し方
不動産の査定は、家や土地がいくらで売れそうかを不動産会社が見積もることです。机上査定と訪問査定の違い、価格の出し方、そろえる書類、査定のあとの流れをまとめました。
不動産の査定は、家や土地がいくらで売れそうかを、不動産会社が見積もることです。データだけで出す机上査定(簡易査定)と、担当者が現地を見て出す訪問査定の2つがあり、どちらも無料で受けられることが多くあります。査定の価格は「売れそうな価格の見込み」で、実際に売り出す価格は売る人が決めます。
机上査定と訪問査定は、何が違う?
| 比べること | 机上査定(簡易査定) | 訪問査定 |
|---|---|---|
| 見るもの | 住所、広さ、築年数、近くの取引の例 | 机上査定の内容に加えて、室内の状態、日当たり、周りの環境 |
| 結果が出るまで | 当日〜数日 | 現地を見てから数日〜1週間 |
| 価格の精度 | おおよその幅 | より実際に近い |
| 向いている人 | 売るかどうか、まだ迷っている人 | 売る時期がおおよそ決まっている人 |
まず机上査定でおおよその価格を知り、売ると決めてから訪問査定を受ける人が多くいます。
査定の価格は、どうやって出す?
要点
近くで似た物件がいくらで売れたかをもとにする方法が中心です。建物の価値や、貸したときの家賃をもとにする方法もあります。
| 出し方 | 中身 | 主に使う物件 |
|---|---|---|
| 取引事例比較法 | 近くで似た条件の物件が売れた価格をもとに、広さや築年数の違いで調整する | マンション、土地 |
| 原価法 | 同じ建物をいま建てた場合の費用から、古くなった分を差し引く | 一戸建ての建物 |
| 家賃収入から出す方法 | 貸したときに得られる家賃をもとに価格を出す | アパート、貸しているマンション |
一戸建ては、土地を取引事例比較法で、建物を原価法で見積もり、合わせて価格を出すことがよくあります。
査定の価格は、何で上がり下がりする?
| 見られる点 | 価格への響き方 |
|---|---|
| 立地 | 駅からの距離、周りの店や学校。価格にいちばん響きやすい |
| 築年数 | 古くなるほど建物の評価は下がる |
| 広さと間取り | その地域で求められている広さか |
| 室内の状態 | 水回りの傷み、リフォームの有無 |
| 日当たりと階数 | マンションでは、向きと階数で差が出る |
| 管理の状態 | マンションの共用部分の手入れ、修繕積立金の額 |
査定の前に、何をそろえる?
書類がそろっていると、査定の価格の精度が上がり、話も早く進みます。
| 書類 | 分かること |
|---|---|
| 登記事項証明書 | 物件の正確な所在・広さと、持ち主 |
| 登記済権利証または登記識別情報 | 持ち主であることの確認 |
| 購入したときの売買契約書・重要事項説明書 | 買ったときの価格と条件 |
| 固定資産税の納税通知書 | 税金の額と、市区町村の評価額 |
| 間取り図、建物の図面 | 広さと間取り |
| マンションの管理規約、修繕の記録 | 管理の状態 |
査定の価格は、自分でも確かめられる?
国土交通省の「不動産情報ライブラリ」では、地域ごとの実際の取引価格を調べられます。近くの似た物件がいくらで売れたかを見ておくと、査定の価格が高すぎないか、低すぎないかを判断しやすくなります。
複数の会社に査定を頼むと、価格に差が出ることがあります。高い価格を出した会社を選ぶのではなく、価格の根拠を聞いて、説明に納得できる会社を選んでください。
査定を頼む会社は、どう選ぶ?
査定の価格だけで会社を決めると、売り出してから価格を下げることになる場合があります。次の点を比べて選びます。
| 比べること | 確かめ方 |
|---|---|
| 価格の根拠 | どの取引の例をもとに、どう調整したかを説明してもらう |
| 地域の取引の経験 | 同じ地域や同じマンションで、売った例があるか |
| 売り方の提案 | 広告の出し方、内見の進め方、売り出す時期の考え |
| 担当者の対応 | 質問への答えが分かりやすいか、連絡が早いか |
査定は2〜3社に頼んで比べる人が多くいます。机上査定で幅をつかみ、訪問査定は説明に納得できた会社に絞ると、手間を抑えられます。
査定のあと、売るまでの流れは?
| 順番 | やること |
|---|---|
| 1 | 査定を受けて、売り出す価格を決める |
| 2 | 不動産会社と媒介契約を結ぶ |
| 3 | 広告を出し、買いたい人の内見に対応する |
| 4 | 買う人と条件が決まったら、売買契約を結ぶ |
| 5 | 代金を受け取り、引渡しをする |
媒介契約には3つの種類があり、ほかの会社にも頼めるか、販売の状況の報告がどのくらいの間隔で届くかが違います。
| 種類 | ほかの会社に頼む | 自分で見つけた買い手 | 報告 |
|---|---|---|---|
| 一般媒介 | できる | 契約できる | 決まりはない |
| 専任媒介 | できない | 契約できる | 2週間に1回以上 |
| 専属専任媒介 | できない | できない | 1週間に1回以上 |
売るときにかかる仲介手数料は、400万円を超える物件では原則として価格の3%+6万円(税抜)が上限です。800万円以下の空き家などは、30万円(税抜)まで受け取れる特例があります。くわしくは仲介手数料とはに、担当者に売却を頼む流れは家やマンションの売却とエージェントにまとめています。
よくある質問
査定を頼んだら、売らなければいけない?
査定を受けても、売る義務はありません。価格を知ってから、売るか、貸すか、住み続けるかを考える人も多くいます。
査定と鑑定は、何が違う?
査定は、不動産会社が売れそうな価格を見積もるもので、無料のことが多くあります。鑑定は、不動産鑑定士が決められた基準に沿って価格を評価するもので、費用がかかります。相続や裁判などで、価格の根拠を書面で示す必要があるときに使われます。
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