エージェントという働き方には、はっきりした弱点があります。合わない方に始めていただいても続きませんので、そこから先にお伝えします。
エージェントという働き方の説明は、良いところから始まることが多いと思います。ここでは順番を逆にします。
合わない方に始めていただいても、お互いにとって損だからです。弱点を先に読んで、それでも進めそうだと思えたときに、次の章へ進んでください。
いちばん大きな違いはここです。給与と違い、成約したときにまとまって入り、決まらない月は入りません。
売買は検討期間が長く、動き出してから決済までに数か月かかることもあります。つまり、働いた月と収入が入る月がずれます。
毎月決まった額が入る前提で生活設計をしている場合、これは軽い問題ではありません。副業として本業の収入がある状態で始める方が多いのは、この波を吸収できるからです。
SHERPAの場合、月額22,000円(税込)がかかります。初月は無料で、初期費用・保証金・研修費・システム利用料はかかりませんが、成約がなくても月額は発生します。
年間では264,000円。この金額を、成果が出る前の期間も払い続けられるか。始める前に確認しておいてください。
実際に出ていく額は、成約が増えると次のように変わります。事務手数料は成約1件につき13,000円です。
| 年間の成約 | 月額(年間) | 事務手数料 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 0件 | 264,000円 | 0円 | 264,000円 |
| 2件 | 264,000円 | 26,000円 | 290,000円 |
| 5件 | 264,000円 | 65,000円 | 329,000円 |
件数が増えても固定費はほとんど増えません。裏を返すと、0件でも264,000円は出ていきます。ここが会社員との最大の違いです。

契約や決済は平日の日中に入ることが多く、売主・買主・金融機関・司法書士の予定が重なるため、こちらの都合で動かしにくい場面です。
年に数回、半日単位で時間を作れるか。本業のある方にとっては、ここがいちばん実務的な制約になります。詳しくはエージェントは副業でできるかで整理しています。
会社員のように、上司が毎日横にいて進捗を見てくれる形ではありません。案件の進め方や制度のことは聞けば教えてもらえますが、聞きに行くのは自分からです。
分からないことを放置しない、調べる、確認する。この動き方ができないと、案件が止まります。
お客さまにとっては、人生で何度もない大きな取引です。会社の看板ではなく、担当者としてのあなたを見て判断されます。
裁量がある、というのは同時にそういうことです。誰かが代わりに決めてくれるわけではありません。
これに当てはまる場合、エージェントとして始めるのはおすすめしません。ただし、お客さまをつなぐところまでを担うパートナーなら、上の制約の多くは外れます。2つの違いは2つの働き方の比較をご覧ください。
弱点③の裏返しです。契約や決済以外の業務は、夜でも移動中でも進められます。物件の確認、資料づくり、連絡のやり取り。これらに決まった勤務時間はありません。
SHERPAでは会員の約9割が副業で活動しています(2026年1月時点)。本業を持ったまま続けられているのは、この柔軟さがあるからです。
仲介手数料の80%(実績に応じて最大90%)がエージェントの取り分です。件数が増えても月額は変わらないため、動いた分がそのまま残ります。この仲介手数料が何で決まるかは仲介手数料とは?相場・上限に書いています。
収入の波はありますが、同時に上限もありません。この構造をどう見るかが、会社員との分かれ目になります。計算の仕方は年収の考え方にまとめました。
免許は会社が保有しているため、宅建士の資格は必須ではありません(宅地建物取引業の免許が事業者に対して出るものであることは国土交通省「宅地建物取引の免許について」)。事務所も不要です。会員の約7割が不動産未経験からのスタートです(2026年1月時点)。
自分で免許を取って独立する場合との違いは不動産で独立するにはで扱っています。
独立した場合にいちばん重いのが集客です。SHERPAでは会社側が広告を出してご相談を集める体制があり、自分の人脈からの案件も並行して扱えます。
ただし、会社から配られる案件だけで成り立つわけではありません。実際に活動している方の最初の1件は、ほとんどが身近な方からの相談です。経営者が本業の人脈を起点にした例、SNS発信から広げた例のように、入口は人によって違います。
弱点を5つ挙げましたが、その裏で「やらなくていいこと」もはっきりしています。
| 工程 | 担当 |
|---|---|
| お客様との出会い・相談の受付 | 自分 |
| 条件の聞き取り・ご提案・内見・お申し込み | 自分 |
| 重要事項説明・契約・引渡し | 本部の宅地建物取引士 |
| 物件データベース・学習プログラム・活動サポート | 本部 |
宅建士の資格は必須ではありません。1件あたりの稼働の目安は賃貸で約5時間、売買で約8時間です。自分で免許を取って独立する場合との違いは不動産で独立するにはで扱っています。
ここまで読んでお気づきかもしれませんが、弱点と利点はほとんど対になっています。
| 弱点 | 裏返すと |
|---|---|
| 収入が毎月同じ額にならない | 成果に上限がない |
| 固定費が先に出ていく | 件数が増えても費用は変わらない |
| 平日の日中を空ける必要がある | それ以外の時間は自由 |
| 教わる機会を自分で作る | 進め方を自分で決められる |
| 自分の名前で責任を負う | 自分の裁量で判断できる |
つまり「弱点を消した良いところだけの働き方」は存在しません。どちらを取るかという選択になります。
いきなりエージェントを選ばなくても構いません。パートナーとして案件の流れを見てから移る方もいますし、その逆もいます。
個別相談では、良いところだけをお伝えするつもりはありません。使える時間、いまの収入、続けられそうな期間をお聞きしたうえで、合いそうかどうかを率直にお話しします。合わないと思えば、そう申し上げます。
本当です。成果報酬なので月ごとに額が変わり、成約が1件も発生しない月もあります。収入・成果を保証するものではありません。
かかります。月額22,000円(税込)は成約の有無にかかわらず発生します。成約時には別途、事務手数斉13,000円/件がかかります。
内見・重要事項説明・契約は本部の宅地建物取引士が対応します。ただしお客様との日程調整は平日の日中に発生しやすいため、連絡が取れる時間を作る必要があります。
やめられます。契約期間は1年です。ここまでに挙げた弱点が自分には重いと分かった時点で止められます。登録から30日間以内であればキャンセルができますが、その後は1年契約となり、期間の途中でやめる場合は、満了日までの残り期間分を一括で精算していただきます。忙しい時期は最大3ヶ月の休止ができ、費用はかからず、休止した分だけ満了日が後ろにずれます。
【免責・法務表記】
記載の金額・条件は2026年9月時点。収入・成果を保証するものではありません。SHERPAは月額制の有料サービスで、公共機関の制度ではありません。契約書の作成、重要事項説明書の作成、謄本の取得、媒体への掲載、決済の代行は、ご利用になる場合のみオプション費用が発生します(使わなければかかりません)。初月の費用免除は、研修修了時点で適用されます。登録から30日以内におやめになる場合は、お支払いいただいた費用を全額お返しします(違約金はありません)。30日を過ぎたあとは、満了日までご利用いただけます(返金はありません)。事例は、複数の事例をもとにした活動イメージ例であり、実在の特定個人を示すものではありません。成果には個人差があります。重要事項説明・契約・引渡しは本部の宅地建物取引士(株式会社WANDY/国土交通大臣(1)第10492号。国土交通省の宅建業者検索で確認できます)が行います。税金・社会保険の詳細は税務署や専門家にご確認ください。